リュウグウノツカイが現れて地震が発生した過去があった?前兆と言われる理由も調査!

ここ数日、深海魚でまだ謎が多いリュウグウノツカイが日本の漁港で見かけられているのが話題になっています。

2月13日朝、新潟県新潟市西区小針浜で全長4.3mのリュウグウノツカイが打ち上げられました。

2月15日福井県越前町大樟の漁港で二匹のリュウグウノツカイが寄り添って泳いでいる姿が目撃されました。

泳ぐ姿がとても優雅ですね~!

謎多きリュウグウノツカイですが、実は大地震が発生する前兆とも言われているんです!

ここ最近、全国各地で地震も発生してますし、南海トラフや首都直下型地震も予測されている状況ですからとても気になる情報です!

過去にリュウグウノツカイが現れて大きな地震が発生したことがあるのでしょうか?

また、なぜリュウグウノツカイが前兆と言われているのか理由を調べてみました!


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目次

リュウグウノツカイと過去の大地震の関係性は?

過去の大地震というと記憶に新しいのは、2011年3月11日に発生した、『東日本大震災』です。

この東日本大震災か発生する1年間に十数頭のリュウグウノツカイが沿岸に打ち上げられたと報告があったのです!

「本当にこの2つに関連があるのなら、地震の被害を軽減できるのでは?」
と考えた日本の研究者が、1928年から2011年の間で発生した大地震と深海魚の発見報告を調査しました。
〈参考:東海大学海洋研究所研究報告書(1928年~2011年に日本で確認された深海魚出現報告)

この資料にあるグラフ見ると、東日本大震災が発生する約1年前、つまり2010年の深海魚発生率が飛び抜けて多いです。
深海魚出現数
〈引用:東海大学海洋研究所研究報告書

また、2010年1月4日~2011年2月21日年の間で、深海魚が発生した地域は
・神奈川県
・新潟県
・富山県
・石川県
・福井県
・京都府
・兵庫県
・山口県
・佐賀県
・長崎県

でした。

そして、どんな深海魚が出現したのかというと、
・リュウグウノツカイ 37匹
・サケガシラ 13匹
・ラプカ 2匹
・メガマウス 1匹
・チョウチンアンコウ 1匹
・ハダカイワシ 1匹
・ユキフリソデウオ 1匹

リュウグウノツカイが圧倒的に多いですね!

また、次に多かった『サケガシラ』は別名『地震魚』とも呼ばれ、地震の前後に釣り上げられると信じている人もいるようです。

泳いでいるサケガシラの動画ツイートです。

ちなみにリュウグウノツカイ以外にも、東日本大震災発生前の2011年3月5日茨城県鹿嶋市の海岸に50頭を超えるイルカが打ち上げられ、ニュースになりました。

他の大地震ではリュウグウノツカイの以上出現はあったのか調べてみると、リュウグウノツカイではないですが、他の動物の以上出現や行動がありましたので紹介します。

カンタベリー地震(クライストチャーチ地震)

2011年2月22日にニュージーランドのカンタベリー地方で発生したモーメントマグニチュード6.1の地震発生し、日本人学生も被害に合いました。

この地震の発生2日前に、ニュージーランド南島の南西沖にあるスチュアート島で、ゴンドウクジラ107頭が浜辺に乗り上げているのが見つかりました。
〈参考:AFP BBnews

阪神・淡路大震災

1995年1月17日の兵庫県の淡路島北部沖の明石海峡を震源として、M7.3 の兵庫県南部地震が発生しました。地震発生の4日前に定地網にマダイが普段の24倍1200kgもかかったり、1日前には須磨水族館でイルカが異様に騒ぎ、ショーができないということがあったそうです。
〈参照:地震予知と前兆(http://www.lib.kobe-u.ac.jp/directory/eqb/book/14-145/eqb26_178.html)〉

 

 

海の生き物以外にも例えば、身近な犬や猫やカラスなどが異常な鳴き声をしたり、落ち着きがなかったりすることがあるようです。


リュウグウノツカイがなぜ地震の前兆と言われているの?

リュウグウノツカイというよりは、『深海魚が出現すると地震が発生する』というのは昔から噂になっているようです。

1743年に刊行された江戸時代の奇談集『諸国里人談(しょこくりじんだん)』にも記録されています。

諸国里人談(しょこくりじんだん)とは

江戸時代中期の寛保年間に出版された、日本各地の奇談・怪談などをまとめた雑書。
作者は菊岡米山。
扱われている妖怪・怪奇現象は
・片輪車
・狐火
・輪入道
・姥ヶ火
・油坊
・油赤子
・天狗
・人魚
・不知火(妖怪)
・提灯火

非科学的なものばかりだか、深海魚の出現と地震の発生を関連付けるなど、後に世間に広まる契機になった記述もある。

この『諸国里人談』がきっかけでリュウグウノツカイだけでなく、深海魚が、突如漁港に現れると海の底では何か異変が起こったのではないかという不安要素から、
地盤に異常→地震の前兆となったようですね。

しかし、2019年6月26日に、この言い伝えを『迷信』で根拠がないと断定する調査結果が、東海大学海洋研究所と静岡県立大学のグループより発表されています。

深海魚の出現は動物異常行動に分類され、通常、深海に生息して、お目にかかることがない深海魚が現れた、と深海魚の場合、異常の判断基準が比較的、容易です。
〈参考:FNNPRIME

人間よりも天変地異に敏感な動物達ですから、異常な行動は特に理由を探してしまいますからね^^;


リュウグウノツカイとはどんな魚?

深海魚とは思えない綺麗な姿をした魚、リュウグウノツカイとはどんな魚なのか簡単に紹介したいと思います。

リュウグウノツカイはどんな魚?

学名:Regalecus glesne
英名:oarfish(オールフィッシュ)
種目:アカマンボウ目リュウグウノツカイ科
全長:約3m(最大11mまで確認されている)
分布:太平洋、インド洋、太平洋など世界中に広く分布し、海底から離れた中層を漂う
行動:単独で生活
食料:プランクトン(オキアミなどの甲殻類)

ヨーロッパでは王冠を被ったような姿に由来して『ニシンの王』と呼ばれています。
中国では『皇帝魚』『鶏冠刀魚』と書きます。

生きた状態のものを見ることが難しい魚。
捕獲されることが珍しく、捕獲して水族館に移しても、数時間で死んでしまうことが多いことから、飼育法は現在もまったく確立されていません。
そのため、生態調査なども進んでいない謎の多い魚です。

今回のように、漁港で泳いでいる姿を見れた人はかなりラッキーですね!

リュウグウノツカイの特徴ともいえる、頭にある赤いトサカのようなものは背びれです。

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福井県にリュウグウノツカイが出たらしい!! 嫌な予感がする #福井県 #地震 #リュウグウノツカイ #魚

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胸びれも優雅なループタイのように長いですね。

魚では珍しい、歯もウロコもウキブクロもないんです!
ほんと、不思議な魚です。

リュウグウノツカイ名前の由来

リュウグウノツカイは漢字で『竜宮の使い』と書きます。
はっきりした由来はわかっていません。

おとぎ話の浦島太郎に出てくる竜宮城の乙姫のように羽衣をまとったような深海魚という意味でしょうか?

リュウグウノツカイは食べられる?

リュウグウノツカイも食べられるようです!

食べるのはもったいない気もしますが、美味しいのでしょうか?
調べると、万人うけする味ではないようです。

リュウグウノツカイを食べたことがある、寿司屋の大将曰く、『太刀魚の身が悪くなったような味』だそう。

味を検索した人は、『マンボウに似た味』と出てきたそうです。

『水っぽい』という意見もあるようです。

リュウグウノツカイを食べた人の動画がありました。
汁物やバターソテーにして食べています。

美味しくないという意見もあれば、美味しいという意見もあり、好き嫌いがはっきりしそうですね。


リュウグウノツカイが現れて地震が発生した過去があった?まとめ

リュウグウノツカイにと地震の関係についてのまとめです。
・2011年3月11日に発生した東日本大震災の約1年前からリュウグウノツカイが大量に出現していた

・その数、2010年1月4日~2011年2月21日の間に37匹

・リュウグウノツカイだけでなく、深海魚が地震の前兆と言われている

・言われたきっかけは、江戸時代の奇談集『諸国里人談(しょこくりじんだん)』に『深海魚が出現すると地震が発生する』と記録されているため

・2019年6月26日に、この言い伝えを『迷信』で根拠がないと断定する調査結果が、東海大学海洋研究所と静岡県立大学のグループより発表された

研究によって、リュウグウノツカイの大量出現は地震の前兆とは言えないと発表されました。

でもやっぱり何か異常なことが起きてるのではないかと気になってしまいますね〜(笑)


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