熊の冬眠なぜ死なないの?その仕組み・メカニズムは?
寒くなってくると熊の目撃情報が途絶えてきて、そろそろ熊も冬眠したのかと思いますが、どうなんでしょう?
そもそも熊は長い間冬眠してもなぜ死なないのか、熊の冬眠の仕組みや期間が気になります。
また、熊は冬眠しないとどうなるのか、冬眠中に起こすとどうなるのかも気になりますね。
今回は、熊の冬眠はなぜ死なないのか、熊の冬眠の仕組みやメカニズムについて紹介していきます。
・熊の冬眠なぜ死なないの?
・熊の冬眠の仕組みやメカニズムは?
熊の冬眠なぜ死なないの?
最初に、熊の冬眠はなぜ死なないのか調べてみたので紹介します。
動物は冬になるにつれて、餌がとりにくくなることから冬眠をします。
冬眠の間は無駄なエネルギーを使用しないように、極限状態まで体温や心拍数を下げて春まで備えますよね。
熊が冬眠中になぜ死なないのか、フライデーデジタルで動物研究家のパンク町田さんが以下のように話していました。
こちらが動物研究家のパンク町田さん↓
熊は冬眠中は代謝や心拍数を落として、消費カロリーを少なくします。
冬眠中でも起きている時間もあるし、穴の中で育児もします。
熊の冬眠明けの体重は、冬眠前から最大で50%減少します。
冬眠の前までに脂肪をたくさん蓄積することができなければ熊も死んでしまいます。
そうならないために、熊はたくさんのご飯を食べて体に必要な栄養を蓄えるのです。
熊も必要な栄養を蓄えることができなければ、冬眠をすることができずに餓死してしまうそうです。
動物研究家の町田さんによると、熊が必要な栄養を蓄えることができない場合は、冬眠失敗し
「穴持たず」の状態になってしまうんだそう。
穴持たずとは冬眠に失敗して、冬の間も食べ物を探して歩き回る熊のことをいいます。
冬眠して餓死するのを待つよりは、熊も冬眠をしないで餌を探した方が生存率が上がるために歩き回っていたんですね。
熊の必死な姿が目に浮かんでなんともいえない気持ちになります。
栄養をたくさん蓄えた熊は死なずに冬眠して生き残ることができているということがよくわかりました。
パンク町田さん、ありがとうございます。
熊の冬眠の仕組みやメカニズムは?
最後に、熊の冬眠の仕組みやメカニズムについて紹介します。
先ほども話しましたが、熊は代謝を極端に落として消費エネルギーを減らして冬の間、冬眠をします。
熊の冬眠のメカニズムについて、2011年に「ナショナルジオグラフィック」に以下のように面白いことが書かれていました。
他の動物だと体温を10度下げると、代謝機能が半分以下まで落ちてしまうでしょう。
しかし、最新の研究でアメリカクロクマは冬眠中の平均の体温が33度、これは夏の活動時の体温と5度も違うが、基礎代謝はなんと4分の1まで落とすことができます。
心拍数が55回から9回まで低下しています。
人間だったら間違いなく気絶してしまうでしょう。
↓こちらがナショナルジオグラフィックです。
冬眠中の熊の体内メカニズム
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/3828/
人間だったら気絶してしまうけど、熊は冬眠する時に代謝を4分の1まで落としても死なないメカニズムができているということ、すごく興味深いですよね。
そして熊の冬眠期間は3か月~4か月くらい。
しかしその間、食べることも飲むこともせず排尿、排便もしないそうです。
だけど母熊は穴の中で出産もするし、子育てもするというから驚きですね。
熊は冬眠中は基礎代謝が落ちていて、外界の敵から襲われたらひとたまりもないのに、母熊は穴の中で出産をするという仕組みも気になったので調べてみました。
母熊はなぜ冬眠中に出産するかというと、YOUTUBEのサイエンス系動画「SciShow」で以下のように話していました。
子熊を出産すると母熊は身動きをとらなくなります。
これは、子熊を穴の中で押しつぶさないようにするためです。
子熊は穴の中で、母熊の温かさと母乳で生きていくことができることもわかっています。
つまり、母熊がきちんと準備を整えたら子熊と母熊と両方生き延びることができるというわけなのです。
熊は、過酷な環境を生き残ることができるように進化し続けている生き物なのですね。
ちなみに、熊は動物園で飼育されていると、餌が豊富にあるので冬眠しないそう。
冬のエゾヒグマ🐻❄️
動物園では食べ物が不足しないので、冬眠しないでも過ごせます☃️
[Photo by sakurai]#LiveZooInAsahiyama #旭山動物園 #クマ #エゾヒグマ #ヒグマ #熊 #とんこ pic.twitter.com/SXwodz3ySC
— Live Zoo In あさひやま (@24h_live_24h) February 1, 2023
さらに熊の冬眠明けはお腹が空いていて非常に危険です。
↓熊の冬眠明けはとっても可愛く見えますが、危険なので近づかないようにしてくださいね。
以上、今回は
・熊の冬眠なぜ死なないの?
・熊の冬眠の仕組みやメカニズムは?
について紹介しました。
熊は冬眠をして死なないどころか、冬眠が明けると子熊も生まれて数が増えていく可能性が高いですね。
春に山を歩く時は気をつけましょう。
最後までお読み頂いてありがとうございました。
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