就活オワハラとはどういう意味?オワハラって何?対策法は?

就活オワハラとはどういう意味?オワハラって何?対策法は?

2015年の流行語大賞候補に「オワハラ」という言葉がノミネートされました。

この言葉が流行するということは、実はあまり喜ばしくないことなのです。

オワハラの意味や例、対処方法などをご紹介します。

  • 就活オワハラとはどういう意味?オワハラって何?
  • オワハラの対策法・対処方法は?






就活オワハラとはどういう意味?オワハラって何?

まず始めに、就活オワハラとはハラスメント(嫌がらせ)の一種で「就職活動終われハラスメント」の略語を指します。

オワハラの種類としては、直接何かを言われるものや、学生の行動を制限することによって間接的に就職活動を妨害するようなものまで様々なタイプがあります。

ここで、オワハラが広まるきっかけになった動画をご紹介します。

この動画はNPO法人DSSが作成したもので、様々なタイプのオワハラが説明されています。

 

そもそもオワハラが急激に増えた背景には、就職活動の時期が以前と変わったということが関係しています。

だんだんと就職活動の時期が早くなることで学生が学業へ専念出来ない状況を懸念した政府が、経団連を通じて企業側に新卒採用の時期を遅くするように要請しました。

この要請は2015年から開始されたもので面接時期が4月から8月へと変更になり4ヶ月遅くなりました。

ただ、法的効力がないために実際に従ったのは大手企業くらいだったようです。

今までどおり早い時期から面接を始めている中小企業は「良い人材を大手企業に取られないように…」という心理からオワハラが急増する流れとなりました。
 

実際にどのようなオワハラがあるのか、いくつかご紹介します。

○入社する意思を確認する

「内々定を出したら入社するよね?」などと直接学生に聞くパターンです。

○就職活動を終わらせるように言う

「内々定を出したら、もう就職活動終わらせてもらうけど良いかな?」など、学生の就職活動を勝手に終わらせようとします。

○その場で他社へ辞退の連絡をするように言う

「今この場でA社に辞退の連絡をしてくれたら、内々定を出すよ」などと取引を持ち出します。

○書類を書かせて辞退しづらい状況を作る

面接の時点で「入社承諾書」などの書類を書かせるケースです。

捺印などをすることによって辞退しづらくなるという学生の心理につけこんだ行為です。

○面接の回数を必要以上に増やす

直接言葉ではなく、物理的に学生の就職活動を制限することです。

内定者向けのイベントを多く開催する、内定者向けの研修時期を早める、なども同じです。

○会社側との人間関係を深くする

面接を受けた学生が通う大学のOBとの関係を深めたり、学生と人事担当者との会食を開いたり、最近は内定者だけのSNSへ誘うこともあるようです。

○恐喝

辞退の連絡をした際に怒る人や、恐喝まがいの言葉を電話口で叫ぶ担当者もいるようです。

オワハラの対策法・対処方法は?

オワハラを受けてしまった時、どのように対処したらいいのか紹介します。

大切なポイントは「自分の意思をはっきりする」「一人で抱え込まない」この2つです。

先に挙げたオワハラの例も、全てがオワハラとは言い切れません。

仮に「ここに就職する!」と決めていれば、面接の回数が多くても人事担当者との食事に誘われても、嫌がらせだとは思いません。

自分の中で入社したい気持ちがどれくらいあるのか、もし何社か面接を受けるつもりなら優先順位をつけるなどして事前に自分の意思を固く持つことが重要です。

もし面接中に「内定を出すから他社を断って欲しい」と言われたら、優先順位の低い会社に連絡してしまうのも一つの手段です。

もしオワハラを受けてしまったら一人では抱え込まず、就職活動の担当者など誰かに相談しましょう。

オワハラを受けたことによって精神的に追い込まれてしまい、自分1人では冷静な判断が出来なくなってしまうからです。

実際、就職活動をしている学生からの相談件数は増加傾向にあるようです。

2015年7月に文部科学省が就職・採用活動時期の変更に関する調査を行いました。

全国の国公私立大学62校と短期大学20校を対象に調査を行った結果、約7割の学校が「学生からオワハラについて相談があった」と回答しました。
 

これからの人生を決める大切な就職活動です。

学生としては、このようなオワハラがあるという事実を知って、オワハラがあっても「しっかり自分の考えを持って行動する」ということを心がける必要があると言えそうです。




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